□イングランドの金貸し□


イングランドの金貸し


竹取さんは泣きたくなった!

エリザベス女王の頃、金融業は宗教的にけしからんもの、として
あと当時金融ができるほど彼らは頭がよくなかったので
頭のいいユダヤ人に金融業を任せました。
店を開く許可を与える代わりに、通常の何倍もの税金を課して、
女王はがっぽがっぽ稼ぐユダヤ人からがっぽがっぽ税金を取ることで大分国庫を賄っていたそうです。
しかし、一般庶民はそんな難しいことはわかりませんので、
ユダヤ人はキリスト教徒でもイギリス人でもないのに荒稼ぎして大金持ち、なんて嫌なヤツラだと思いました。
その後都合が悪くなってきたので、ユダヤ人は追い出されてしまったそうです。
これどこで読んだんだったか。


ヴェニスの商人の中のシャイロックの台詞は、当時のユダヤ人が置かれていた状況を血涙をもって伝えてくると同時に
復讐のため法を盾に迫るシャイロックが法によって身を滅ぼされる喜劇という立場に置かれることで
当時のイギリス人のユダヤ人への感情が浮かび上がってきます。


ヴェニスの商人は私も一度舞台で見ましたが、日頃罵ってたシャイロックに、困ったことがあったから、と掌返したように融資を頼むのは調子よすぎだと思いました。返せなかったら腹の肉でいいよ!というのもやりすぎだぜシャイロック!

まあつまり、当のヴェニスの商人の名前さえ思い出せないような、シャイロックの主役さです。
シャイロックの悲劇に仕立てた演出家の作品は是非とも一度見てみたいところ。 



(2010/09/09)

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